今日もていねいに。

数年前から、大晦日から元旦にかけては、どこにも出掛けず独り部屋に閉じこもり、静かに過ごしている。

若い頃は、大晦日といえば、必ず大勢の友達とカウントダウンで大騒ぎして、元旦は二日酔いで寝込む...って感じだった。

でも、今は静かに年を越したいと思う。それもできれば一人で。

もちろん、今年一年は振り返える。

実は11月のはじめ頃、この世が終わるのではないかと思うほど辛い悲しい出来事があった。
1年かけて慎重に確実に築き上げてきたつもりの、ある人との信頼関係を、あろうことか私の心ない行動によって(もちろんその人のためを想ってやったことなんだけど)、完全にぶち壊してしまった。
未だに引きずっている、というか一生忘れず引きずっていこうと思う。
傷つけてしまったその人のためにも、そうしなければならないと思う。

そんな時読んだ松浦弥太郎さんの本『今日もていねいに。』に、「壊れたときがスタート」という話があった。
〜いさかいから逃げ出し、この人との関係を捨ててしまおうか。それともひるむことなく正面から向き合い、懸命に丹念に関係を修繕しようとするのか...。〜
迷い無く後者を選ぶことにした。そう思うことでちょっと救われた。
何年かかってもいい、生きているうちに修復できますように。
今日もていねいに。