筑紫哲也さん

筑紫哲也さんの書いた著書、あるいは彼に関する本を何冊か立て続けに読んでいる。
生前、一度だけお会いしたことがある。(といっても直接会話をした訳ではないが。)
2006年10月、ピアノ弾き語りシンガー鈴木亜紀が発起人となって実行委員会を作り、アルゼンチンからリリアナ・エレーロという国民的歌手を招聘した時、筑紫さんの番組『NEWS23』で取り上げてくださり、リリアナもゲスト出演させていただいた。
そして、おかげで即完売となったツアーファイナルの東京公演を観に来てくださった。
その日は平日だったので、スタジオ入りするまでの短い時間しかいらっしゃらなかったが、始終ニコニコしていて、好奇心旺盛な少年のようだった記憶が。
彼の自由な行動や発言は、しばしば世間を騒がせ、賛否両論もあったけど、それだけ存在感と影響力があったということだと思う。
TVのニュースキャスターになってからも、自分の地位や名誉がどうなろうがまったく気にせず、生涯ジャーナリストを貫いた人だ。
こういうスタイルで発言してくれる人物が、今の世の中に一人でもいてくれたらなぁ〜と切に願う。
けど、今の時代、もう現れないだろうなぁ。

週刊朝日MOOK 筑紫哲也朝日新聞出版)